おりものとは?「上手なおりものとの付き合い方」について徹底解説
2021.07.27
サラサラしていたりネバネバしていたり量もさまざまなおりもの。
下着の汚れやニオイが気になってしまいますよね?
とかくおりものはマイナスなイメージ。でも実はからだのよいこともしているのです!
今回はおりものとはなにかについて解説します。
上手なおりものとの付き合い方も紹介しているので、ぜひご覧ください!
おりものってなに?実は老廃物
おりものとは子宮や膣の分泌物・古い細胞などです。
女性なら誰にでもあり量も性質も生理周期に合わせるかのように変化します。
正常時のおりものは、半透明~白く濁ったもの。
下着について時間がたつと黄色く変化します。
少しだけ甘酸っぱいような酸性のニオイがし、トロっとしています。
排卵時に出血がある場合は、生理と生理の中間時に茶褐色や少しピンク色のおりものがでる場合も。
排卵時の出血はよくあることなので心配いりません。
おりものがにおうのはなぜ?
おりものがにおうのは、膣内のデーテルライン桿菌が分泌する乳酸のためです。
健康な方なら甘酸っぱいような酸性のニオイがします。
人によって個人差はあるものの、生理前はニオイが少しきつくなる傾向にあります。
おりもののニオイで「生理が近い」と感じる方もいらっしゃいますよ。
普段と明らかに違うニオイがする場合、病気の可能性が考えられます。
違和感があるのなら早めに医療機関を受診しましょう。
おりものの量が変わるのはなぜ?
おりものの量が変化するのは女性の生理周期のためです。
排卵期には受精を助けようと精子の侵入を助けるため量が増えます。
排卵がおきるとおりものはより粘り気のある状態に。
というのも妊娠するかもしれないとからだが反応するからです。
生理周期に合わせておりものが変化するため、体調の変化にも気づきやすいのです。
おりものにはどんな役割があるの?
おりものにはさまざまな役割があります。ここからはおりものの役割について解説します。
膣を清潔に保つ自浄作用
おりものは膣の中に雑菌が侵入するのを防ぐ働きがあります。
というのも膣には常駐菌のデーテルライン桿菌が乳酸を分泌しているからです。
膣内を乳酸が酸性に保つため外からの雑菌を防ぐのです。
女性はからだの構造上、尿道・膣・肛門が近い位置にあります。雑菌が入りやすいため、注意が必要です。
また使い捨てビデを多用すると膣内のよい常駐菌を流してしまいます。
かえって膣内を弱い環境にしてしまう可能性もあるので、使いすぎには注意してくださいね。
受精の手助け
女性が妊娠するためには精子が卵子にたどりつかなくてはなりません。
膣内が酸性のままだと精子は弱アルカリ性なため、卵子までたどりつけません。
ただ女性のからだは生理周期の排卵期に近づくと、実はおりものが弱酸性になるのです。
膣内の自浄作用を保ちつつ精子を卵子までサポートします。受精の手助けをする役割もあるのです。
からだの異常を教えてくれる
実はおりものの状態でからだの状態がわかります。
というのもおりものはさまざまな影響を受けやすいからです。
個人差はあるものの病気が考えられる場合、以下のような変化が認められます。
- 豆腐カス状になっておりポロポロしていて白やクリーム色
- 濃い黄色でネバネバが強い
- 黄緑色をしている
- いつもと違うイヤなニオイがする
- 細かい泡や血がまざっている
おりものがいつもと明らかに違う場合、早めに医療機関を受診しましょう。
40代後半から閉経後の女性なら問題ありません。
ですが、20~30代の方で「おりものがでない」状態で生理がない場合、ホルモンの分泌異常が疑われます。
この場合も速やかに受診しましょう。
普段のおりものの状態をよく知っておくことが重要
おりものは健康のバロメーターです。
からだに異常があった場合、色や状態・ニオイで知らせてくれるからです。
病気によってはパートナーなどに感染させてしまうことも……。
明らかに病気が疑われるときはできるだけ早く病院へ行くことをおすすめします。
トラブルが大きくなってからでは遅いのです。
生理の周期やからだの状態に気づけるよう、普段どのような状態のおりものなのか知っておくことが重要です。
吸水型サニタリーショーツなら多いおりものも安心
おりものが多いときおりものシートは便利です。
ですが使い続けているとかゆみが発生してしまうことも。
暑い夏場はムレるのも不快ですよね。
おりものシートを使わなくても吸水型サニタリーショーツなら、量の多いおりものでも40mlまで吸水するため安心です。
多い日に生理用品との併用も可能ですよ。
ムレずにサラサラとした肌感なのも魅力。気になる方は一度試してみてはいかがでしょうか。